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「さくら」のチーズとしつらい

みなさま こんにちは。

北陸・金沢。殊の外、寒い冬をじっと耐えて、春の訪れを待ちました。ようやく桜の開花のニュースです。

 

日本各地の桜の開花予想日を結んだ「桜前線」は、桜の国、日本の特有の言葉ですね。

金沢は3月末に開花とか。満開は4月5日の予報です。「桜鯛、桜マス、桜餅」など、桜の美しい色が名前になりました。

 

これまでチーズと、季節のお話をさせていただきました。

 

放送後のWEBサイトでは、ご紹介したチーズと季節のしつらいを掲載してまいりました。

季節のしつらいとチーズを組み合わせているのには、理由があります。

 

「チーズには旬がある」のです。

 

季(とき)にあひたる行事と、その旬のチーズを楽しみましょう。

 

まさに今が「旬」のチーズをご紹介します。

北海道は共働学舎のチーズ『さくら』と、イタリアはピエモンテのチーズ『ラ ロッサ』です。

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北海道日高山脈の裾野に広がる十勝平野、新得町(しんとくちょう)にある、「共働学舎(きょうどうがくしゃ)新得(しんとく)農場(のうじょう)」で造られる「さくら」は、桜の花の塩漬けをあしらった、白くてとても可愛い、牛乳製のチーズです。

約2週間の熟成で、クセもなくほんのりと桜の風味が香るさっぱりしたチーズが生まれます。日本茶や抹茶と合わせて楽しめます。

また、お花見のシーンを素敵に演出してくれます。ヨーロッパのチーズコンクールで何度も賞に輝いた、評価の高いチーズです

 

もう一つ、イタリア、ピエモンテでつくられる山羊乳のチーズ「ラ ロッサ」をご紹介します。

こちらは、桜の葉に包まれています。味わいに少し塩味を感じます。チーズ版桜餅、といった感じでしょうか。

このチーズの誕生には、西伊豆産(にしいずさん)オオシマザクラの葉の塩漬けが関わっています。

日本のチーズ専門店「フェルミエ」と、イタリアのコーラ社との共同開発で、試行錯誤の末、誕生しました。

初めの頃は、西伊豆産オオシマザクラの葉の塩漬けをイタリアに送って作っていました。次第にヨーロッパでの人気が高まり、生産量が増え、現在は、ピエモンテ産の桜の葉で包んでいるそうです。

ロゼ等のワインはもちろん、日本酒にもぴったりな風味。赤いリボンで包まれた姿も素敵です。

 

山羊乳チーズは春が旬と言われます。なぜなら山羊の出産シーズンは毎年2月頃なのです。

山羊乳チーズは、「シェーブルタイプ」と分類されます。「シェーブル」とはフランス語で山羊を意味します。

 

シェーブルチーズは、復活祭(イースター 2022年は4月17日)の頃から万聖節(11月1日)までが美味しい季節と言われています。

 

桜の時期とチーズの旬がぴったり合うだけでなく、味わいの相性もばっちりです

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instagramリールでイメージ動画をご覧いただけます>>

 

さて、

5月24日から6月5日まで、広坂の石川国際交流サロンで「季にあひたる しつらい作品展」を開催します。

大正末期に建てられた日本家屋に、和と洋のしつらいをし、皆さまをお迎えします。

ぜひお出かけください。

 

6月には、チーズを楽しみながら学ぶ「チーズ寺子屋in金澤」セミナー(チーズプロフェッショナル協会北陸幹事主催)を「ITビジネスプラザ武蔵」で開催します。
6月25日(土)14時~の予定です。申込サイトは準備出来次第ご案内します。

お問い合わせくださいませ。

 

【アーカイブ(MRO北陸放送ラジオ「モリラジ!」出演)】

 
 

「立春」のチーズとしつらい 「桃の節句」のチーズ

みなさま こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。
 
もうすぐ 春ですね。
 
雪国に暮らす私たちは、春の訪れを毎年 心待ちにします。
 
みなさまは、どんな瞬間に春を感じられるのでしょう。
 
私は、暦に「立春」の二文字を見つけると 何だか ほっとします。
本物の春は まだまだですのにね。
 
「兼六園の梅が咲き始めました」とのニュースに、兼六園に足を運ぶ方も多いでしょうね。
 
兼六園の梅林には、全国から約20種200本の梅が植栽されているそうです。
 
「風にのって 梅の花の香りが 漂ってくると春を感じる」と素敵な瞬間をお待ちの方もいらっしゃいます。
 
「デパートに雛人形が飾られると、家もおひなさまを出さなくちゃ」と、春を感じる方もいらっしゃいます。
 
こんな風に季(とき)にあひたる行事を、世代と共に楽しむのは素敵ですね。
 
ところで、第1回で紹介したチーズ「雪華」ですが、実はチーズにも旬(しゅん)があるのです。
 
今回は皆様のすてきな春の瞬間に思いを馳せながら、桃の節句にふさわしい、桃色の美しいチーズを、今月のチーズとしてご紹介します。
 
「アフィネ オ シャンパーニュ ロゼ チーズ」
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外観は、ケーキのような、ひと際 目立つ美しいチーズです。
このチーズはフランスのシャンパーニュ地方で作られたウォッシュタイプのチーズです。
シャンパーニュ地方は、フランス唯一、シャンパンと名のることができるシャンパン生産地として、誇りを持っていることは、有名ですね。
この地方で作られたシャンパン ロゼで、チーズをひとつひとつ丁寧に洗い、熟成させています。何とも贅沢なチーズですが、春のよろこびを表現するにふさわしいと選び、ご紹介します。
 
このチーズのベースは「ラングル」と呼ばれるチーズです。
マイルドな味わいは、チーズ初心者の方でも食べやすいと思います。
このチーズの楽しみ方も、ご紹介しますね。
まずは一口、そのままで、淡く香るシャンパンの風味と、クリーミーな優しいくちどけを楽しみます。
ワインやドライフルーツ、バゲットとあわせるとおしゃれです。
チーズは、一般的に、冷蔵庫から出したら、少し常温に戻して、トロトロになる頃にいただくのが お勧めです。
 
毎月、月末に「旬のチーズと季節のしつらい」を学ぶレッスンを行っています。
美味しく、美しく、チーズをアレンジし、食を通じて、北陸・金沢の暮らしのしつらい、テーブルコーディネートを実践しています。
 
 
【立春のチーズプラトー】
 
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【桃の節句のチーズプラトー】
 
 
 
6月には、チーズを楽しみながら学ぶ「チーズ寺子屋in金澤」セミナー(チーズプロフェッショナル協会北陸幹事主催)を「ITビジネスプラザ武蔵」で開催します。6月25日(土)14時~の予定です。申込サイトは準備出来次第ご案内します。
お問い合わせくださいませ。
 
 
 
 

【アーカイブ(MRO北陸放送ラジオ「モリラジ!」出演)】

 
 

「雪」の季節のチーズとしつらい

《雪降る夜に》

雪は結晶の形から、花にたとえられ、雪花 六華(むつのはな)とも言われます。

真っ白な雪は、積もっては消えゆく儚さから、月や桜と共に「雪月花」と呼ばれ、日本人独特の自然観を形成してきました。

金沢に暮らす人々は、昔から雪を楽しむ工夫をしています。

 

雪見障子。雪見灯篭。雪見酒。

各家の小さな庭の雪吊り。

静かな夜、時折、木々の葉から落ちる「雪の声」を聴きながら、芸事に精進したり、工芸の技を磨いたり。

 

ぼたん雪。細雪。なごり雪。風雅な呼び方も、日本人が作り上げてきたのです。

 

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『二世古 雪花【sekka】ドライフルーツ【ニセコチーズ工房】(北海道)』

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明るい橙色や檸檬色をしたドライフルーツが細かく刻まれ、クリームチーズの周りにまぶしてある、濃厚で、爽やかな酸味があるフレッシュチーズです。

見た目は宝石のようです。 味は、ほんのり酸味がありチーズケーキのように甘く濃厚ですが、チーズらしい塩味もあり、

お茶はもちろん、お酒にもよく合います。

そのままスイーツとしても、楽しめるチーズです。かわいい外観は、プレゼントにも喜ばれます。

 

 

 

 

【アーカイブ(MRO北陸放送ラジオ「モリラジ!」出演)】

 
 
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