モリラジ!
「秋分の日」移ろいゆく季節の基準になる日に、紅茶と共に楽しむチーズ
【アーカイブ(MRO北陸放送ラジオ「モリラジ!」出演)】
「夏が、終わろうとしていた」のフレーズと共に味わうチーズ
【アーカイブ(MRO北陸放送ラジオ「モリラジ!」出演)】
「夏の涼」を感じるチーズとしつらい
金沢は連日30度を超える暑さです。
みなさまはどのように、暑さ対策をなさっていらっしゃいますでしょうか。
日本の人たちは、五感で「夏の涼」を感じる、様々な知恵で、工夫をしてきました。
見た目にも涼しげな「打ち水」。
音で涼を味わう「風鈴」。
蚊取り線香の煙をくゆらせる「蚊遣り豚」。
肌触りがシャリシャリした「紗(しゃ)」や、「上布」や、透明感のある「絽(ろ)」は涼しげな夏の着物です。
「金魚鉢」、「扇子」や「団扇」、「線香花火」の小さな輝きは見た目に涼やかです。
麦茶や水出し煎茶、きりりと冷えた日本酒。夏の飲み物を入れたグラスの中でコロンと転がる氷の音。
虫の音に涼を求める日本人の感性が生み出した工芸品として、夏の虫かごがあります。
夏野菜や旬の果物は、ほとんどが体を冷やしてくれる涼寒性食物です。
さて、今日ご紹介する「旬のチーズ」は、長野県のチーズ工房「アトリエ・ド・フロマージュ」が造る、
ブルーチーズ「翡翠(ひすい)」です。美しい名前がついています。
旬の「スイカ」を合わせ、スティックサンドイッチにしてお持ちしました。
北陸新幹線の開業により、長野県はとても身近になりました。
チーズ工房のある東御市(とうみし)は「日本のブルゴーニュ」と言われるほど
チーズの本場・フランスに似た風土を持っています。
チーズ職人の塩川和史さんは、ヨーロッパに負けない本格的ブルーチーズを目指し研究を重ねてきました。
ブルーチーズは、国内外の大会で、数々の最高賞を受賞しています。青カビタイプのチーズ特有の刺激と、香気に加えてクリーミーで独特な甘さがあり、特徴のある風味です。口の中で滑らかに溶けていくブルーチーズの塩味がフレッシュな果物と相まって、夏の暑さを吹き飛ばしてくれます。
冷酒や冷えたビールはもちろん、ワインやスパークリングウォーターに、冷凍した果物を氷代わりに浮かべたドリンクと共に楽しんでみてはいかがでしょう。
毎月、月末に「旬のチーズと季節のしつらい」を学ぶレッスンを行っています。
美味しく、美しく、チーズをアレンジし、食を通じて、北陸・金沢の暮らしのしつらい、
テーブルコーディネートを実践しています。
また、8月27日14時30分から、オンラインによる「チーズ文化祭」イベントを開催いたします。
テーマは「チーズアシェット金沢好み」です。
北陸の食材をご紹介しつつ、アレンジや盛り付けを楽しんでいただけるよう説明します。
あわせて、チーズと金沢の食材、日本酒等の詰め合わせセットを販売いたします。
こちらをご利用いただければ、オンラインイベントに参加しながら、一緒にチーズアシェットを作れます。
NPO 法人チーズプロフェッショナル協会のWEBサイトからお申し込みいただけます。
もう一つお知らせがございます。
現在、金沢市デジタル工芸展―工芸で彩る食の空間コーディネート展の画像作品を募集しています。
主催は金沢市工芸協会と金沢市。応募締め切りは9月9日17時必着。デジタル工芸展のWEBサイトより応募くださいませ。モデルとなるしつらいを作らせていただいております。工芸品を、日々の食卓に一つからでも取り入れてください。日本文化を知り、匠の技による温もりを感じます。丁寧な暮らし、家族との大切なひとときを過ごされますように。
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「紫陽花の季節」の冷たいフレッシュチーズとしつらい
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「和む」ハート形のチーズとしつらい
太陽の光が日ごとに強くなり、季節は新緑から万緑へと移っていきます。
5月24日から「季(とき)にあひたる 和のしつらい洋のしつらい作品展」を、
広坂の石川国際交流サロンで開催しています。
大正末期の建物は、夏になると、部屋の仕切りが、簀戸(すど)に変わります。
簀戸(すど)は、風通しが良く、部屋の中からは簀戸越しに、庭を見ることができます。
今回、第五回目の開催となります。
テーマは「なごむ」です。平和の「和」に、おくりがな「む」と書きます。
日本を表現する「和」には「なごやかなこと」「おだやかなこと」「仲よくすること」
の意味があります
しかし連日のCOVID-19 crisisやロシアのウクライナ軍事侵攻のニュースです。
「和(なご)む」からは ほど遠い映像に 心が痛みます。
世界中の人々が望む「平和」や「調和」の実現を祈り、心をこめて 四つの部屋をしつらいました。
蔵には、優しく和むディナーテーブル。
和室には、源氏物語を紐解きながら「平和」や「幸福」などのカラーイメージを、
王朝の衣装のように「かさねの色目」で表現しています。
奥の和室は、和の涼やかさを楽しむしつらい。
四つ目の和室は、仲良く、穏やかに過ごせるように「花咲く明日へ」をイメージしています。
「花咲く明日へ」のテーブルには、ガラスのチーズボードを用意しました。
そのテーブルで、今日ご紹介する「ハート型の白カビチーズ」をいただきましょう。
ハート型の白カビチーズは、熟成が難しいのです。
ハート型のチーズとして有名なものに、フランスの「ヌーシャテル」があります。
14世紀に始まった百年戦争の最中、フランス娘がイングランド軍の兵士に送ったという逸話があります。
今日ご紹介する、ハート型のチーズは、栃木県那須高原の白カビチーズです。
牛乳製で食べやすいチーズ。そのまま召し上がっていただくのはもちろん、少し酸味のあるジャムをのせていただいても美味しくお召し上がりいただけます。
世の中が、早く落ち着き、穏やかに、仲良く人々が暮らしていけることを祈って、ハート型のチーズを楽しみましょう。
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「柏や栗の葉で包まれたチーズ」としつらい
旬のシェーブル。様々な山羊乳製チーズたち
申込サイトはこちら>> よりお申込みくださいませ。
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「さくら」のチーズとしつらい
みなさま こんにちは。
北陸・金沢。殊の外、寒い冬をじっと耐えて、春の訪れを待ちました。ようやく桜の開花のニュースです。
日本各地の桜の開花予想日を結んだ「桜前線」は、桜の国、日本の特有の言葉ですね。
金沢は3月末に開花とか。満開は4月5日の予報です。「桜鯛、桜マス、桜餅」など、桜の美しい色が名前になりました。
これまでチーズと、季節のお話をさせていただきました。
放送後のWEBサイトでは、ご紹介したチーズと季節のしつらいを掲載してまいりました。
季節のしつらいとチーズを組み合わせているのには、理由があります。
「チーズには旬がある」のです。
季(とき)にあひたる行事と、その旬のチーズを楽しみましょう。
まさに今が「旬」のチーズをご紹介します。
北海道は共働学舎のチーズ『さくら』と、イタリアはピエモンテのチーズ『ラ ロッサ』です。
北海道日高山脈の裾野に広がる十勝平野、新得町(しんとくちょう)にある、「共働学舎新得農場」で造られる「さくら」は、桜の花の塩漬けをあしらった、白くてとても可愛い、牛乳製のチーズです。
約2週間の熟成で、クセもなくほんのりと桜の風味が香るさっぱりしたチーズが生まれます。日本茶や抹茶と合わせて楽しめます。
また、お花見のシーンを素敵に演出してくれます。ヨーロッパのチーズコンクールで何度も賞に輝いた、評価の高いチーズです
もう一つ、イタリア、ピエモンテでつくられる山羊乳のチーズ「ラ ロッサ」をご紹介します。
こちらは、桜の葉に包まれています。味わいに少し塩味を感じます。チーズ版桜餅、といった感じでしょうか。
このチーズの誕生には、西伊豆産オオシマザクラの葉の塩漬けが関わっています。
日本のチーズ専門店「フェルミエ」と、イタリアのコーラ社との共同開発で、試行錯誤の末、誕生しました。
初めの頃は、西伊豆産オオシマザクラの葉の塩漬けをイタリアに送って作っていました。次第にヨーロッパでの人気が高まり、生産量が増え、現在は、ピエモンテ産の桜の葉で包んでいるそうです。
ロゼ等のワインはもちろん、日本酒にもぴったりな風味。赤いリボンで包まれた姿も素敵です。
山羊乳チーズは春が旬と言われます。なぜなら山羊の出産シーズンは毎年2月頃なのです。
山羊乳チーズは、「シェーブルタイプ」と分類されます。「シェーブル」とはフランス語で山羊を意味します。
シェーブルチーズは、復活祭(イースター 2022年は4月17日)の頃から万聖節(11月1日)までが美味しい季節と言われています。
桜の時期とチーズの旬がぴったり合うだけでなく、味わいの相性もばっちりです
instagramリールでイメージ動画をご覧いただけます>>
さて、
5月24日から6月5日まで、広坂の石川国際交流サロンで「季にあひたる しつらい作品展」を開催します。
大正末期に建てられた日本家屋に、和と洋のしつらいをし、皆さまをお迎えします。
ぜひお出かけください。
6月には、チーズを楽しみながら学ぶ「チーズ寺子屋in金澤」セミナー(チーズプロフェッショナル協会北陸幹事主催)を「ITビジネスプラザ武蔵」で開催します。
6月25日(土)14時~の予定です。申込サイトは準備出来次第ご案内します。
お問い合わせくださいませ。
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「立春」のチーズとしつらい 「桃の節句」のチーズ
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「雪」の季節のチーズとしつらい
《雪降る夜に》
雪は結晶の形から、花にたとえられ、雪花 六華(むつのはな)とも言われます。
真っ白な雪は、積もっては消えゆく儚さから、月や桜と共に「雪月花」と呼ばれ、日本人独特の自然観を形成してきました。
金沢に暮らす人々は、昔から雪を楽しむ工夫をしています。
雪見障子。雪見灯篭。雪見酒。
各家の小さな庭の雪吊り。
静かな夜、時折、木々の葉から落ちる「雪の声」を聴きながら、芸事に精進したり、工芸の技を磨いたり。
ぼたん雪。細雪。なごり雪。風雅な呼び方も、日本人が作り上げてきたのです。
『二世古 雪花【sekka】ドライフルーツ【ニセコチーズ工房】(北海道)』
明るい橙色や檸檬色をしたドライフルーツが細かく刻まれ、クリームチーズの周りにまぶしてある、濃厚で、爽やかな酸味があるフレッシュチーズです。
見た目は宝石のようです。 味は、ほんのり酸味がありチーズケーキのように甘く濃厚ですが、チーズらしい塩味もあり、
お茶はもちろん、お酒にもよく合います。
そのままスイーツとしても、楽しめるチーズです。かわいい外観は、プレゼントにも喜ばれます。
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