天の川を愛でながら、夏の土用は『シェーブル・ノワール』を
2024年7月20日(土)
みなさま、こんにちは。
暑い日が続きますね。
猛暑の街を抜け出して、「天の川」を見に行きませんか。
目的地は医王山(いおうぜん)です。
医王山ろくのふもと、金沢市平等本町(かなざわしだいらほんまち)の「銀河の里キゴ山」には、天体観察センターと少年自然の家があります。
小中学校の遠足や合宿で、幾度も通いました。
初めて、星座早見盤と、星の数を数えるカウンター(数取り器)を両親に買ってもらった時。
銀河鉄道スリーナインの乗車切符を手に入れたようで、心が躍りました。
市街を抜けて、医王山の方へ車で向かう道。
少しずつ暮れゆく高台からは、日本海に沈む夕日を楽しみます。
夕焼けは刻々と色や形を変え、昼間の暑さや、街の喧騒(けんそう)が、少しずつ和らいで、空が茜色に染まります。
辺りは静かなのに、空では西洋名画に描かれた、天使たちの鳴らすラッパが響き渡るようです。
やがて「一番星みいつけた」。
そしていつの間にか満天の星空。
星の間をぬって流れるように見える幾千もの星の塊。
これが銀河「Milky Way」天の川です。
街明かりが少なく、月が出ていない晩の医王山では、夏の大三角形を見つけるのも、楽しみの一つです。
東の空で最も明るい星を探してみてください。
こと座のベガです。七夕のシンボル、織姫星です。
ベガが見つかれば、後は三角形の残り2つの頂点となる明るい星を見つけるだけです。
ベガの次に区別がつきやすいのは、はくちょう座のデネブです。
最後に、わし座のアルタイルを探します。七夕のシンボルの彦星にあたります。
さて、今日は「夏の土用」に因んで、黒いチーズをお持ちしました。
※二十四節気と土用についてはこちら>>
夏の土用の丑の日には、「う」のつくものや、黒い食べ物を食べる習慣があります。
黒いチーズは、東京都青梅市のチーズ工房「フロマージュ・デュ・テロワール」のオーナー、鶴見和子さんが、山羊のミルクで造った『シェーブル・ノワール』です。
「ノワール」はフランス語で「黒」を意味します。チーズの周りに、木炭をまぶしてあります。炭は型崩れ防止と酸味を中和する役目があります。
外側は木炭による黒色で、中は山羊乳特有の真っ白な生地。カットすると、白と黒のコントラストが美しいチーズです。
鶴見和子さんはフランスのENILでチーズ製造を学び、2014年に工房を開設。日本でフランス仕込みのチーズを造る第一人者です。
山羊の泌乳期は「5月~11月」ですから、まさに今が旬のチーズ。
爽やかなシェーブル独特の香味を楽しみながら、暑い夏を健やかにお過ごしください。
季節のテーマにそって、チーズを様々な形にカット・アレンジをして、器に盛り付け、テーブルコーディネートと共に味わいながら楽しむレッスンを行っています。
また、8月18日(日)13時から14時半まで、金沢駅西口から徒歩2分のクロスゲート金沢2階にあるワインバー「vin amourヴァンナムール」にて、グラスシャンパーニュとプレミアムなフレッシュチーズを楽しむセミナーを開催します。
山羊乳で造ったフレッシュチーズ「ブルッス」は入手困難ですが、今回のセミナーでご提供することが可能となりました。ほかにも、人気で手に入りにくいチーズやチーズを用いたアミューズもご用意します。そして、ソムリエールと共に、ワインバーの嗜み方をお伝えします。
参加のお申し込みは、チーズプロフェッショナル協会のWebサイト(https://www.cheese-professional.com/article/seminarevent/detail.php?KIJI_ID=2148)
からお願いします。
次回も金沢の四季の移ろいと、旬のチーズの楽しみ方を、この番組でご紹介してまいります。
【アーカイブ(MRO北陸放送ラジオ「(谷川恵一 そろそろ。(旧モリラジ!)」出演)】