イースターには、優しい心のチーズ『プティ・クール・ヌーPETIT COEUR NU』を♡
2024年3月23日(土)
みなさま、こんにちは。
3月も後半というのに、まだまだ花冷えの日が続きます。
金沢の開花予想は今のところ3月30日。満開は4月5日頃とのことです。
卒業式や入学式、歓送迎会やお花見。華やかな行事が続きます。
春の行事の一つが「イースター(復活祭)」です。
十字架にかけられ処刑されたイエス・キリストが、その3日後に予言通り復活した奇跡を祝うお祭りです。
キリストの誕生を祝うクリスマスと同じく、欧米では重要な行事です。
イースターはクリスマスやハロウィンとは異なり、毎年日付が変わる移動祝祭日です。
キリストが復活したのが日曜日だったことにちなみ、イースターは
「春分の日の後にくる、最初の満月の日の、次に来る日曜日」とされています。
少々ややこしく聞こえますね。
そのためイースターは毎年、日にちが変わるのです。
一番早いイースターは3月22日、一番遅くて4月25日と大きな幅があります。
皆さん、今年のイースターはいつかご存じでしょうか?
2024年のイースターは3月31日です。
実はヨーロッパの人々も、イースターがいつなのか、毎年カレンダーやネットで調べています。
キリスト教徒が多い欧米の国では、「イースター休暇」として、イースターの当日を挟んで連休とするところが多くあります。イースター前の金曜日を「グッドフライデー」、翌日の月曜日を「イースターマンデー」と呼び、学校や仕事もお休みになることも多いです。
日本では、春と秋のお彼岸を「国民の祝日」と定めています。
欧米では、イースターが近づいてくると、街のウィンドウは、卵や兎をモチーフとしたチョコレートや飾り付けで彩られ、「春が近い!」と感じ、嬉しくなります。
当日には教会のミサに参加し、家族や友人と食事を楽しみます。
復活祭を英語で表した「Easter(イースター)」は、春の女神「Eoster(エオストレ)」に由来するといわれており、春の祭りとイエス・キリストの復活のイメージが結びついたと考えられています。
ちなみに、春の女神は太陽とともにやってくるため、太陽が昇る東を「East(イースト)」と呼ぶようになりました。
春になり冬眠していた動物たちが活動し始め、枯れていた植物が蘇ってくることを祝う、春待ちのお祭りでもあるのです。
イースターのモチーフ「卵」からは新しい命が生まれてくるので、命や復活のシンボル。
そして、「兎(うさぎ)」は、子供を多く産むことから、繁栄のシンボルとされています。
また、兎が繁殖を始める時には、食物である草が茂りはじめるため、春の躍動感をイメージします。
日本でも、兎は多産であることから繁栄の象徴とされ、古くから、縁起の良い動物として扱われてきました。
威勢よく波を飛び回る兎の姿、「波に兎」など、絵画や工芸に取り上げられ、現在でも人気の高いモチーフです。
波と水がつながり、火除(ひよけ)の守りと云われることもあります。
「波に兎」は、器の文様や神社の石像など、いろんな場面で使われています。
私の祖母も「波乗り兎」を墨絵でよく描いていました。
波に乗って進む兎に、良いことがたくさん起きますようにとの、優しい心が込められています。
この季節におすすめの、優しい心のチーズをご紹介します。
白い兎を思い浮かべる、ふわふわの白カビに覆われ、1つ25gと小ぶりで、ハートの形をした『プティ・クール・ヌー』です。
「クール(cœur)」はフランス語で「心」。
牛のミルクでつくられ、おだやかでクセのない、マイルドな味わいです。
春の時期にフランスのオート・ノルマンディから届きます。
ハートを4つ並べれば、幸運を呼ぶクローバー型になります。
同じノルマンディ地方のチーズにクール・ド・ヌーシャテルというハート型のものがあるのですが、こちらのハートは大きくて、重さにして最低200g程度。かなり塩味もあります。
それに比べると、プティ・クール・ヌーは約1/10の重量の25gなので食べきりサイズ。
くせがなく食べやすい味わいで、チーズ初心者の方にも美味しく召し上がっていただけます。
メープルシロップやジャムと合わせたり、ドライフルーツを添えたりして、香り高い紅茶と共に楽しむのもおすすめです。チーズとお紅茶はとっても相性が良いのです。
4月14日に「能登地方応援セミナー」として、「能登の紅茶とチーズでアフタヌーンティ」を開催します。
藩政時代よりお茶文化が盛んな石川県。世界農業遺産認定「能登の里山里海」の能登島の地で栽培された茶葉を使った、甘い香りと清々しい後味が特徴の和紅茶と、能登の食材を用いたチーズフーズを楽しみながら、コミュニケーションツールとしてのアフタヌーンティを学びます。オンライン参加の皆さまには、アフタヌーンティのお話、チーズフーズのレシピ紹介と能登の和紅茶についての物語をお伝えいたします。能登の和紅茶と食材と共に能登支援に繋げて参りましょう。
セミナー参加費の一部は義援金とさせていただきます。
また、5月14日から2週間、石川国際交流サロンにて「第七回 季(とき)にあひたる 和のしつらい洋のしつらい 作品展」を開催します。
入場無料、月曜日は休館です。
「光」をテーマに、力強く明日を築く、輝く未来を表現します。
月末に旬のチーズと季節のしつらいを学ぶレッスンをしています。
美味しく、美しく、チーズをアレンジし、食を通じて北陸・金沢の暮らしのしつらい、テーブルコーディネートを実践しています。
金沢の四季の移ろいと、旬のチーズの楽しみ方を、この番組で続けてご紹介してまいります。
【アーカイブ(MRO北陸放送ラジオ「(谷川恵一 そろそろ。(旧モリラジ!)」出演)】