「夏の涼」を感じるブルーチーズ『翡翠(ひすい)』としつらい
2022年7月30日(土)
金沢は連日30度を超える暑さです。
みなさまはどのように、暑さ対策をなさっていらっしゃいますでしょうか。
日本の人たちは、五感で「夏の涼」を感じる、様々な知恵で、工夫をしてきました。
見た目にも涼しげな「打ち水」。
音で涼を味わう「風鈴」。
蚊取り線香の煙をくゆらせる「蚊遣り豚」。
肌触りがシャリシャリした「紗(しゃ)」や、「上布」や、透明感のある「絽(ろ)」は涼しげな夏の着物です。
「金魚鉢」、「扇子」や「団扇」、「線香花火」の小さな輝きは見た目に涼やかです。
麦茶や水出し煎茶、きりりと冷えた日本酒。夏の飲み物を入れたグラスの中でコロンと転がる氷の音。
虫の音に涼を求める日本人の感性が生み出した工芸品として、夏の虫かごがあります。
夏野菜や旬の果物は、ほとんどが体を冷やしてくれる涼寒性食物です。
さて、今日ご紹介する「旬のチーズ」は、長野県のチーズ工房「アトリエ・ド・フロマージュ」が造る、
ブルーチーズ『翡翠(ひすい)』です。美しい名前がついています。
旬の「スイカ」を合わせ、スティックサンドイッチにしてお持ちしました。
北陸新幹線の開業により、長野県はとても身近になりました。
チーズ工房のある東御市(とうみし)は「日本のブルゴーニュ」と言われるほど
チーズの本場・フランスに似た風土を持っています。
チーズ職人の塩川和史さんは、ヨーロッパに負けない本格的ブルーチーズを目指し研究を重ねてきました。
ブルーチーズは、国内外の大会で、数々の最高賞を受賞しています。青カビタイプのチーズ特有の刺激と、香気に加えてクリーミーで独特な甘さがあり、特徴のある風味です。口の中で滑らかに溶けていくブルーチーズの塩味がフレッシュな果物と相まって、夏の暑さを吹き飛ばしてくれます。
冷酒や冷えたビールはもちろん、ワインやスパークリングウォーターに、冷凍した果物を氷代わりに浮かべたドリンクと共に楽しんでみてはいかがでしょう。
毎月、月末に「旬のチーズと季節のしつらい」を学ぶレッスンを行っています。
美味しく、美しく、チーズをアレンジし、食を通じて、北陸・金沢の暮らしのしつらい、
テーブルコーディネートを実践しています。
また、8月27日14時30分から、オンラインによる「チーズ文化祭」イベントを開催いたします。
テーマは「チーズアシェット金沢好み」です。
北陸の食材をご紹介しつつ、アレンジや盛り付けを楽しんでいただけるよう説明します。
あわせて、チーズと金沢の食材、日本酒等の詰め合わせセットを販売いたします。
こちらをご利用いただければ、オンラインイベントに参加しながら、一緒にチーズアシェットを作れます。
NPO 法人チーズプロフェッショナル協会のWEBサイトからお申し込みいただけます。
もう一つお知らせがございます。
現在、金沢市デジタル工芸展―工芸で彩る食の空間コーディネート展の画像作品を募集しています。
主催は金沢市工芸協会と金沢市。応募締め切りは9月9日17時必着。デジタル工芸展のWEBサイトより応募くださいませ。モデルとなるしつらいを作らせていただいております。工芸品を、日々の食卓に一つからでも取り入れてください。日本文化を知り、匠の技による温もりを感じます。丁寧な暮らし、家族との大切なひとときを過ごされますように。
【アーカイブ(MRO北陸放送ラジオ「(谷川恵一 そろそろ。(旧モリラジ!)」出演)】