「和む」ハート形のチーズ『おおひなた』としつらい
2022年5月28日(土)
太陽の光が日ごとに強くなり、季節は新緑から万緑へと移っていきます。
5月24日から「季(とき)にあひたる 和のしつらい洋のしつらい作品展」を、
広坂の石川国際交流サロンで開催しています。
大正末期の建物は、夏になると、部屋の仕切りが、簀戸(すど)に変わります。
簀戸(すど)は、風通しが良く、部屋の中からは簀戸越しに、庭を見ることができます。
今回、第五回目の開催となります。
テーマは「なごむ」です。平和の「和」に、おくりがな「む」と書きます。
日本を表現する「和」には「なごやかなこと」「おだやかなこと」「仲よくすること」
の意味があります
しかし連日のCOVID-19 crisisやロシアのウクライナ軍事侵攻のニュースです。
「和(なご)む」からは ほど遠い映像に 心が痛みます。
世界中の人々が望む「平和」や「調和」の実現を祈り、心をこめて 四つの部屋をしつらいました。
蔵には、優しく和むディナーテーブル。
和室には、源氏物語を紐解きながら「平和」や「幸福」などのカラーイメージを、
王朝の衣装のように「かさねの色目」で表現しています。
奥の和室は、和の涼やかさを楽しむしつらい。
四つ目の和室は、仲良く、穏やかに過ごせるように「花咲く明日へ」をイメージしています。
「花咲く明日へ」のテーブルには、ガラスのチーズボードを用意しました。
そのテーブルで、今日ご紹介するハート型の白カビチーズ『おおひなた』をいただきましょう。
ハート型の白カビチーズは、熟成が難しいのです。
ハート型のチーズとして有名なものに、フランスのカマンベールで有名なノルマンディー地方の最古のチーズ「ヌーシャテル」があります。
14世紀に始まった百年戦争の最中、フランス娘がイングランド軍の兵士に送ったという逸話があります。
今日ご紹介する、ハート型のチーズは、栃木県那須高原の今牧場が造る白カビチーズです。
牛乳製で食べやすいチーズ。そのまま召し上がっていただくのはもちろん、少し酸味のあるジャムをのせていただいても美味しくお召し上がりいただけます。
世の中が、早く落ち着き、穏やかに、仲良く人々が暮らしていけることを祈って、ハート型のチーズを楽しみましょう。
【アーカイブ(MRO北陸放送ラジオ「(谷川恵一 そろそろ。(旧モリラジ!)」出演)】