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天使のためいき ぶどうの涙

ゆきのまち通信(2016年5月号)

センスアップ ゆきぐに暮らし 金澤

早川由紀 文・写真 (ライフコーディネーター)

八十八夜

静かな夜を温茶と冷茶で

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桜の散り果てを

惜しんでいたのも つかの間

緑は 日ごとに 濃くなっています

立春から 八十八日目

新茶の初摘みの時期です

年にたった一度

自然の恵みを封じ込めた

新芽の生命力をいただきます

湯冷ましを用意し

茶葉の分量 浸出時間を 測ります

深い色 繊細なコク 香りの余韻

日本人に生まれてよかったと

あらためて思う 一瞬です

 

 

月刊(奇数月1日発行)「ゆきのまち通信」企画集団ぷりずむ

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