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天使のためいき ぶどうの涙

ゆきのまち通信(2014年9月号)

センスアップ ゆきぐに暮らし 金澤

早川由紀 文・写真 (ライフコーディネーター)

菊薫る

菊薫る

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菊の花に宿った朝露を

一滴一滴 そうっと真綿にとり

集めた露で 酒を造ったのが

加賀の菊酒の始まり との説がある

中国では 菊に被せた真綿で

身体をぬぐうことで 邪気を払い

不老不死を願った

陽の数 九と九が重なる 重陽の節句

平安時代に 中国から日本の宮中に伝わり

雅な菊合せや 和歌の宴に

その後 庶民にも広がったが

今日では あまり知られていない

新涼を待つ気持ちを込めた しつらいを
 
 

 

月刊(奇数月1日発行)「ゆきのまち通信」企画集団ぷりずむ

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