天使のためいき ぶどうの涙 ~ゆきのまち通信~

ゆきのまち通信(2012年5月号)

センスアップ ゆきぐに暮らし 金澤

早川由紀 文・写真 (ライフコーディネーター)

雪国人の桜どれ

春の心は のどけからまし

ゆきのまち通信:春はのどけからまし

殊のほか寒く長かった今年の冬。

桜の開花を心待ちにしました。

暖かい日が一日あり、
あっという間の満開です。

金沢の街は桜色に染まり、
人々は散らないうちにと、
あちらの桜、こちらの桜と、
街中を駆けめぐるのです。

夕桜は、はかなく、
夜桜が曲水に映えるのは妖しげです。

冬の間に秘めていた内なるエネルギーを
一気に放ち桜に酔う。

桜どれの日々です。

隔月刊(奇数月1日発行)「ゆきのまち通信」企画集団ぷりずむ

早川由紀 金沢市出身。「和魂洋才」を掲げ「WAKONN」を設立。移ろいゆく季節、鮮やかに姿を変える風景を楽しみ、折々の行事を心を込めてこなしていた祖母の暮らしを受け継ぎ、しつらいの魅力を伝えるイベントやセミナーを積極的に展開。