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MRO北陸放送

「きんかんなまなま」と山羊乳の『ブルードシェーヴル Bleu de Chèvre』

2025年2月22日(土)

みなさま こんにちは。

寒い日が続きますね。

 

学生時代、雪かきをして登校しました。

祖母が「今朝は、きんかんなまなまやさかいぃ、気ぃつけぇてぇ行きまっしぃ」と送り出してくれたことを思い出します。

金沢弁で、雪道が凍ってつるつるになり、滑りやすくなっている状態を意味する言葉です。

※金柑の皮は新鮮であればあるほど表面がつるつるしていることが由来

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さて、このように寒い時期に、山羊は出産をはじめます。

なぜこんな寒い時に?と思いませんか?

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山羊の多くは短日繁殖動物(たんじつはんしょくどうぶつ)といって、日が短くなる秋(9〜11月)に発情し、交配することが多いです。

山羊の妊娠期間は約5か月(150日程度)なので、春先(2〜4月)に出産することになります。

  • 寒い春先に出産するのは、極寒の冬よりも春の方が暖かく、生存率が上がる。
  • 春は草や新芽が生え始め、母山羊が栄養豊富な食事をとって母乳の質も向上する。
  • 暖かい時期に比べて肉食動物の活動がやや低下するため、生まれたばかりの子山羊が襲われにくい。

といったメリットがあるそうです。

寒い時期に出産し、暖かくなるにつれて子山羊が成長することで、放牧に適したタイミングで丈夫に育ちます。

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今日はその山羊乳で造るブルーチーズ「ブルー・ド・シェーブル」をご紹介します。

フランスのオーヴェルニュ地方で造られています。

オーヴェルニュ火山(かざん)広域(こういき)公園(こうえん)の境界、サンシー山麓(さんろく)の標高約950メートルの地に拠点を構えるラカイユ社。

1948年にラカイユ市のアントワーヌ・サルリエーヴ市長が旗振り役となり、第2次世界大戦の貧困から地域を立て直すために設立されました。1971年には協同組合となり、いくつもの伝統的なブルーチーズを生み出しています。

その近隣に位置する15軒の山羊乳生産者からの提案を受けて開発されました。

通常、ブルーチーズは牛乳製や羊乳製が多いのですが、地元のアルピーノ種の山羊乳を使用した珍しいブルーチーズです。

山羊乳は凝固しにくい特性があり、この性質を活かして、クリーミーなチーズに仕上げています。

美しい青カビが特徴で、適度な塩味ととろけるような食感が楽しめます。

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金柑やイチジクなど甘みのあるフルーツと組み合わせると美味しさが引き立ちます。

ハチミツを入れた温かい紅茶や、甘みと酸味がある梅酒、スパイスの効いた甘めのホットワインとのペアリングもお勧めです。

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ブルーチーズは水分が多く、生地が崩れやすいものが多いので、ワイヤーでカットすると断面がキレイに保てます。

パンに薄くカットしたチーズをはさんだり、塗ってスプレッドとしても楽しめます。甘めのドライフルーツとも相性が良いです。

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さて、お知らせです。

3月11日(火)から2週間、石川国際交流サロンで、
「第8回 季にあひたる 和のしつらい洋のしつらい」テーブルコーディネート作品展を行います。

テーマは「物語」。

工芸を用いた食卓を通して、物語の魅力をお楽しみいただきます。

午前10時から午後18時まで、入場無料、月曜日は休館日です。

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次回の放送でも、季節の移り変わりと、チーズの楽しみ方をこの番組でご紹介してまいります。

次回この時間にお耳にかかれますこと楽しみにしております。

 

【アーカイブ(MRO北陸放送ラジオ「(谷川恵一 そろそろ。(旧モリラジ!)」出演)】

 
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